診療案内
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むし歯
歯が痛い、つめ物・かぶせ物が外れたといったときには、まず現在の状態を確認し、その時点で必要となる対応を考えます。当院では、最初から大きな処置を前提にするのではなく、できるだけ処置する範囲を小さくすることを意識しています。コンポジットレジンなどを用いる選択肢も考えながら、欠けたり割れたりする可能性があるときには、その点も患者さまにお伝えします。状態によってはセラミックなどを検討することもありますが、どの方法を選ぶかはお口の状態と患者さまの考えを踏まえて決めていきます。
処置の際には、表面麻酔を使用し、細い針も用いながら痛みに配慮しています。麻酔の入れ方についても、状態に合わせて手で細かく調整しながら進めています。
また、処置した場所だけを見るのではなく、なぜそこに変化が起きたのかにも目を向けます。噛みしめなど日常の習慣が関わっていると考えられるときには、その内容を患者さまにもお伝えします。処置前の状態は画像として残し、その後は定期的な来院時に経過を確認します。初回から多くの説明を詰め込むのではなく、通っていただく中で必要な内容を繰り返しお伝えしながら、ご自身のお口全体を知っていただくことを大切にしています。
歯周病
痛みなどの自覚が少ないまま進むことが多いため、歯周病についてはまず現在の状態を患者さまと共有するところから始めています。口腔内の写真撮影や歯周基本検査を行い、歯周ポケットの深さや出血の程度などを確認します。状態によっては位相差顕微鏡を用いて様子を見たり、重い状態が疑われるときには外部の検査機関へDNA検査を依頼したりすることもあります。
診療では、歯ぐきだけを見るのではなく、歯並びや噛み合わせ、日常生活なども含めて考えます。ブラッシングだけで変えられる部分と、ご自身では届きにくい部分を分けて捉え、医院で行うケアにつなげています。口腔内の細菌の状態と、ご自身が持つ体の力とのバランスにも目を向けながら説明しています。
日々のブラッシングについて細かな指示を重ねるだけではなく、自宅では届きにくいところがあることも踏まえ、定期的に医院で状態を確認する考え方をお伝えしています。目安として約90日ごとの来院を案内し、その時々の歯ぐきやお口全体の変化を見ながら進めます。いきなり多くの処置を行うのではなく、同じケアを続けながら歯ぐきの状態を見て、必要に応じて次の段階を考えていきます。
歯科検診
痛みがない時期にもお口の中を確認しておくことで、以前との違いに気づきやすくなります。当院では福岡市などで行われている節目の検診を含め、公的な歯科検診にも協力しています。検診をきっかけに来院された方についても、むし歯だけを見るのではなく、歯周病、噛み合わせ、噛みしめなどを含めて確認します。
歯ぐきの内側や歯を支える骨の状態など、見た目だけでは判断しにくい部分についてはレントゲン画像も用います。親知らずの有無や位置、以前からの変化についても、定期的に画像を残すことで比較しやすくなります。撮影した画像は医院側だけで確認するのではなく、患者さまにも一緒に見ていただき、前年との違いや現在の状態を説明します。
定期的に来ていただいている方についても、毎回院長が口腔内を確認し、お話をする時間を設けています。痛い場所だけを確認して終えるのではなく、少しずつ変わっていくお口の状態を過去の記録と比べながら見ていくことを大切にしています。
クリーニング
歯をきれいにするだけでなく、終わった後に口の中がすっきりしたと感じてもらえる時間にしたいと考えています。来院時には、前回から気になった変化がなかったかを伺い、お口の状態を確認してから、その日のクリーニングを進めます。歯石を取り除いたり、歯面を磨いたりしながら、必要に応じてフッ素を使用します。
着色が気になる方には、状態を見ながらパウダーを用いた方法をご案内することもあります。一方で、歯そのものの色が気になっている場合には、クリーニングだけでは希望する変化につながらないこともあるため、ホワイトニングについてお話しすることもあります。何が気になっているのかを伺いながら、その方に合う方向を一緒に考えます。
定期的に通っていると、フロスを使ったときのにおいや歯ぐきからの出血、しみる感じ、歯ぐきが下がってきたように見えることなど、患者さま自身が以前との違いに気づくことも増えてきます。そうした変化には噛み合わせなどが関係していると考えられることもあり、クリーニングの時間をお口全体について話す機会としても活用しています。
来院の間隔は90日ほどを一つの目安にお伝えしていますが、予約の都合で4ヶ月ほどになる方や、希望により毎月通う方もいます。最初から負担の大きなケアを行うのではなく、状態や感じ方に合わせて少しずつ進めます。無理なく続けながら、定期的にお口を確認できる場所でありたいと考えています。
予防歯科
何も痛くないときに歯科医院へ行くことは、つい後回しになりやすいものです。一方で、お口の中にはご自身では気づきにくい変化もあります。当院では、クリーニングを続けることも予防の一つと考え、来院のたびに前回から変わったことがないか、普段の生活の中で気になることがなかったかを伺っています。
長くお口を見ていると、ご本人は同じ状態だと思っていても、少しずつ変化が見えてくることがあります。たとえば口内炎だと思っていたところが、歯の根の周囲に関係する腫れだったり、しみるという訴えから歯のすり減りが見えてきたりすることもあります。痛みだけを基準にせず、普段との違いを継続して確認することが、当院の予防歯科の基本です。
また、検診やクリーニングを続けてもらうためには、通うことそのものが負担になりすぎないことも大切だと考えています。処置の強さやお伝えする内容は、お口の状態だけでなく、その方がどのように受け止めるかも見ながら調整しています。クリーニングを受けて気持ちよかった、また来たいと感じてもらえることも、定期的な来院につながる一つの要素です。
症状が強く出てからでは、必要となる処置の範囲が大きくなることも考えられます。できれば治療のためではなく、クリーニングのために顔を合わせる状態を続けていくことが、当院が目指しているかたちです。これまでの記録と現在を比べながら、お口の変化を一緒に見守っていきます。
ホワイトニング
歯の色が気になったときには、まずどのような色の変化を気にされているのかを確認します。お茶などによる表面の着色であれば、クリーニングで対応できることもあります。一方、歯そのものの色を明るくしたいという希望があるときには、ホワイトニングについて説明しています。
方法には、ご自宅で行うホームホワイトニングと、院内で行うオフィスホワイトニングがあります。当院では両方を組み合わせる考え方もありますが、実際にはホームホワイトニングを選ばれる方が多くいます。ホームホワイトニングでは、お口に合わせて専用のトレーを作り、薬剤を使用しながら進めます。後から薬剤を追加して使用することもできます。
始める前には、お口の中や歯の状態を確認します。しみやすい歯があるときには、その状態を見てから進め方を考えます。また、妊娠中の方には控えていただくようお伝えしています。ホワイトニングで変化するのは天然の歯の色であり、すでに入っているつめ物・かぶせ物などの色は同じようには変わりません。そのため、処置後に周囲との色の違いが気になる可能性についても事前に説明します。
入れ歯
入れ歯が当たって痛い、噛みにくい、今使っているものが合わないなど、入れ歯に関する悩みは人によって異なります。特に痛みがあって来院された方には、まずその日のつらさを減らせるよう、診療時間の中でできる範囲の調整から行います。その後、現在使っている入れ歯の状態やお口の中を確認し、必要な対応を考えます。
入れ歯には保険診療で作るもののほか、金属の留め具が目立ちにくいタイプや、シリコーンを用いたタイプなどがあります。それぞれに特徴があるため、一つの方法だけをすすめるのではなく、違いを説明したうえで患者さまに選んでいただくことを大切にしています。歯ぐきの状態によっては、一般的な入れ歯では痛みが出やすかったり、噛みにくさを感じたりすることもあるため、その方のお口に合わせて考えます。
歯がない方についても、入れ歯だけを見るのではなく、歯ぐきやお口全体の健康状態を定期的に確認しています。おおむね3ヶ月ごとの来院を一つの目安として、入れ歯の清掃や状態の確認も行います。使い続ける中で困ったことが出てきた際にも、その都度お話を伺いながら対応しています。
小児歯科
歯科医院の椅子に座ること自体が怖いお子さまもいます。そのようなときに、無理に治療を始めることはしていません。急いで対応する必要がある状態を除き、まずは診療室の雰囲気に慣れ、自分で椅子に座れるようになることを最初の目標にしています。そこから口を開けること、器具を見てもらうことなど、一つずつ段階を重ねます。
診療中はスタッフも声をかけながら、お子さまが今どこまでできるかを見ています。保護者の方には診療室へ入っていただき、近くで様子を見てもらうこともできます。無理に押さえつけて進めるのではなく、できたことを一緒に確認しながら、歯科医院に対する嫌な記憶をできるだけ残さないようにしています。診療が終わった後には、小さなプレゼントも用意しています。
当院には、小さな頃から通い始め、大学生や社会人になってからも来院してくださる方がいます。子どもの時期だけの場所としてではなく、成長に合わせてお口を継続して見ていける関係を大切にしています。最初からすべてできることを求めず、その子のペースに合わせながら診療を進めています。
インプラント
歯を失った部分を補う方法を考えるとき、インプラントだけを前提にお話しすることはありません。ブリッジや入れ歯を含め、それぞれの特徴を説明し、失った歯の場所や噛み合わせ、周囲の歯の状態、患者さまの希望を踏まえて選択肢を考えていきます。迷っている方には、条件が合えばまず入れ歯を試し、それで納得できればそのまま使用していただくという考え方もあります。
インプラントを選択する際には、CTと口腔内スキャナーを用いてお口のデータを確認します。当院では1本の場合も含め、手術時には事前に作製したガイドを使用して進めています。治療を急いで進めるのではなく、骨との結合を待つ期間も考えながら進行します。
治療が終わった後も、インプラントだけを特別に分けて管理するのではなく、ほかの歯と一緒に定期的なクリーニングやお口の確認を続けます。インプラントが入っている方だからという理由だけで、毎回特別な管理費用を加える考え方ではありません。どの方法にもそれぞれ特徴があるため、インプラントがすべての方に向いているという伝え方はしていません。検査結果を確認し、ほかの選択肢についてもお話ししたうえで、患者さまが納得できる方法を一緒に考えていきます。